Subscribe via RSS

人生相談・なぜ生きるのか

今回の人生相談は、なぜ生きるのかがわからなくなったと言う、A子さんの人生相談です。
A子さんは、優しい夫と結婚し、かわいい子供に囲まれ、誰もがうらやむ家庭に暮らしていました。それなのにA子さんは、すばらしい環境で心を癒してもらえるどころか、いつも死の不安を意識していたそうです。テレビニュースで、死が報じられるのを見聞きするたび恐怖を感じ、子供の頃から、夜、電気を消して布団に横たわると、どこからともなく自分の死のカウントダウンが聞こえる。自分だけが異常に思え、死の不安を心の奥底へ押し込めていたそう。

書店に行くと目にとまる、人生相談の本。しかしいつも違和感を感じていたそうです。『心の持ちようが大切』『大事なのは笑顔でいること』など、生きていくことへのエールばかりで、知りたい事とは違っていたのです。
『どんなに頑張っても人はいずれ死ぬ。その事実を無視して、〝前向きに生きよ〟は、ごまかしじゃないのか。』人生相談でA子さんがほしかったのは、これに対する答えだったのです。

五木寛之氏のベストセラー本『人生の目的』も、ショッキングでした。結論には『目的はない』と書かれてあり、しかも五木氏は、「目的はない」としながら、「生きることは素晴らしい」と述べています。死の問題が放置されているのに、どうして生きることが素晴らしいといえるのだろうか、A子さんには理解できませんでした。

そんな時出会ったのが、親鸞聖人の教えの本、『なぜ生きる』でした。
著者は親鸞会の高森顕徹先生です。A子さんはその本にある親鸞聖人のお言葉に強く引かれました。
「〈人生の目的はあるのか。〝あるから早く達成せよ〟〉  まず冒頭のこの断言に、ドカーンときたんです。この本は、『生きる目的を見つけよう』とか、そんなレベルの本じゃない。ほかの人生相談の本と全く次元が違う。とにかくすごい!完全に理解したわけでもないのに、続きを読まずにおれなかったんです」とA子さんは言います。
仏教では、死んだらどうなるかハッキリしない心を「無明の闇」と説かれていると知ったのです。