人生相談のお話、今回は小説家の渡辺淳一が、先日雑誌にて述べていたものを御紹介したいと思います。
渡辺淳一さん曰く、 「男女の愛というのは永遠に進歩しない。愛にかかわる知識とか体験とか感性というものは一代限りの知恵だから。僕がある程度の体験をして、『うん、少しわかったかな』と思ったころに死ぬ。そして僕に子どもがいたとしても、それを伝えていけない。子どももまた、思春期になって自分で一から体験して感じて。少しわかったころに、子どもも死んでいく」
「一般の学問のように、ノートに書いて覚えていけない。常にゼロからスタートして、少し積み上げたころで消える。砂浜に積み上げた砂楼のように、ひと波来ると全部消えてしまう」
人生相談というよりも、ここで語られているのは、「恋愛の知恵」だったのですが、人が70年か80年の一生にいろんな経験を通して知らされる「智恵」という観点では、同じだと感じました。
だから、渡辺淳一さんがおっしゃるように、科学などの進歩はさておき、人間そのものは、一向に「進歩しない」のかもしれません。
100年前も、いろんなことが便利になった現代でも、私たち人間は同じことで苦しみ、似たようなことで悩み、人生相談をします。嫁姑の問題や、学校や職場でのいじめの問題など、これらはおそらく「永遠の人生相談のテーマ」なのでしょう。ひょっとしたら、1000年先のテレビでも、みのもんたさんのような人が人生相談をしているかもしれませんね。